訪日外国人観光客の増加に伴い、飲食店のメニューの多言語対応は今や必須となっています。
しかし、単に日本語を外国語に置き換えただけでは、日本食の本当の魅力は伝わりません。
「Udon noodles with vegetables」という表記から、どれだけの外国人観光客が「うどん」の奥深い味わいや食感、文化的背景を想像できるでしょうか?
本記事では、インバウンド対応のメニュー翻訳において、直訳を超えた「料理の魅力を伝える翻訳」の重要性と、それを実現するためのAIツール「翻訳シェフ」をご紹介します。
小規模飲食店でも手軽に導入できる解決策を通じて、訪日客の満足度向上と売上アップにつながるメニュー作りのヒントをお届けします。

2015年に開かれたミラノ万博では、日本のパビリオンが来場者のあいだでダントツで人気だったと聞きます。
2020年にはドバイ万博が開かれましたが、そこでも日本のパビリオンがダントツで人気のだったようです。
日本への旅行を経験した外国人の数はすでに膨大な数になっています。
「京都、奈良以外の寺社にも行きたい」
「有名ではない温泉にも行きたい」
「外国人のいない場所で日本を知りたい」
そういう通な外国人も多いようです。
日本食もブームです。
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは2013年のこと。
それもあり、世界中で日本食ブームが起きています。
海外の都市でも寿司、ラーメン、天ぷらなどの日本食レストランが次々とオープンしています。
それでもなお、多くの人が「本場の味」を求めて日本を訪れるようになりました。
日本を訪れる外国人観光客(インバウンド)の数、いまも増えていますね。
コロナ禍からの回復とともに、多くの外国人が日本の文化や風景、そして何より「食」を求めて訪日しています。
「日本に行ったら食べまくるぞー」という声が聞こえそうです。
私たちは、媚びを売ったりへりくだったりする必要はまったくないけれども、訪日観光客は歓迎したいところです。
日本に幻滅せずに、満足してもらって「また来たい」と思ってもらいたい。
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そこで考えておきたいことの1つは、食事への配慮ですね。
訪日外国人の圧倒的多数は、日本の食文化の経験を楽しみにしています。
だからなおのこと、宗教や文化を理由とした食のタブー(コーシャ、ハラル、ベジタリアンなど)に配慮をしたいもの。
オーガニックであるかどうかとか、カロリーや糖質、塩分など健康に影響する情報の提供なども、対応すればするほど喜ばれるでしょう。
あと、分かりやすく魅力的なメニューも重要。
実際、インバウンド客(訪日客)のために、料理メニューを外国語対応にする動きがどんどん進んでいますね。
ただ…。
翻訳のクオリティが気になります。
分かればいい的な、「直訳レベル」が多いのです。
辞書をひきひき外国語に直したようなものも多く、表現がいまひとつ。
言葉も足りません(素っ気ない)。
つまり、外国人のお客様が読んで「うわっ、美味しそう」と思ってくれるような書き方になっていません。
ちょっと(すごく)勿体ないです。
たとえば、英語の場合ですが、
Udon noodles with deep fried veggie
(野菜の天ぷらうどん)
Tuna and green onion rice bowl
(ネギトロ丼)
たしかに料理を正確に表した言葉ではありますが、残念ながらこれでは料理の魅力が伝わりません。
天ぷらうどんやネギトロ丼を食べたことがない人には、伝わらない。
美味しそうではありません。
これを、たとえば説明を加えて
Vegetable Tempura Udon (野菜の天ぷらうどん)
Crispy, golden vegetable tempura crowns a steaming bowl of thick, chewy udon noodles, all bathed in a delicate dashi broth that whispers of umami. Seasonal vegetables-like sweet pumpkin, tender eggplant, and fragrant shiso-are lightly battered and fried to perfection, adding a satisfying crunch and vibrant color to every bite. A comforting classic with a touch of elegance, perfect for warming the soul. (サクサクとした黄金色の野菜天ぷらが、湯気を立てる熱々の太くてモチモチとしたうどんの上に盛り付けられ、すべて、うま味をそっと語りかけるような繊細な出汁に浸っています。甘いカボチャ、柔らかなナス、そして香りの良いシソといった旬の野菜は、軽く衣をまとって完璧に揚げられ、一口ごとに満足感のある食感と鮮やかな彩りを添えます。心温まる定番料理に、ほんの少しのエレガントさが加わった、まさに魂を温める一杯です) |
Tuna and green onion rice bowl (ネギトロ丼) Silky minced tuna, rich with umami, is delicately layered over warm steamed rice and crowned with a touch of green onion for a fresh, crisp contrast. A drizzle of soy-based sauce and a hint of wasabi bring harmony to every bite. This simple yet luxurious bowl captures the essence of Japanese comfort food-fresh, flavorful, and effortlessly satisfying. (うま味豊かな、とろけるようなマグロのたたきが、温かい白米の上に丁寧に重ねられ、フレッシュでシャキシャキとしたネギがアクセントとして添えられています。醤油ベースのタレと、ほんの少しのワサビが、一口ごとに調和をもたらします。このシンプルながらも贅沢な丼は、新鮮で風味豊か、そして気取らない満足感という、日本の家庭料理のエッセンスを捉えています) |
みたいな書きかたをすると、料理の魅力がもっと伝わるでしょう。
そういうところまで配慮した【豊かな】訳文を提供してあげると良いように思われます。
