「AIは使えない」という印象を持つ人は少なくありません。
最初に試してみて思うような結果が得られず、そこで「やっぱり」と諦めてしまう。
そんな反応をよく聞きます。
しかし、「使えない」判断は早計です。
「使えない」という印象にこだわり続けることで、私たちは思いがけないほど多くのものを失うことになるのかもしれないのです。
AI時代の入り口で立ち止まるのか、それとも一歩を踏み出すのか。
その選択が、これからの私たちの可能性を大きく左右するかもしれません。
先日、ChatGPT教室で、ある受講生さんとこんな会話をしました…。

~ChatGPT教室でのひとコマ~
「先生、正直に告白すると…私、いっときAIは使えないって思い込んでました」
ChatGPT教室のセッションが終わると、受講生のAさんが少し照れくさそうに話しかけてきました。
「どういうことですか?」
「最初にChatGPTを試したとき、思うような結果が出なくてですね。それで『AIなんて使えない』と決めつけてしまいました。でもそのあと、思い直したんです。今になって思えば、あのまま諦めてしまっていたら、すごくもったいないことになっていたなって…」
「なるほど。変わるきっかけはあったんですか?」
「はい。同僚がAIを使って効率的に仕事をこなしているのを見て、『このままじゃまずい』って焦りを感じたんです。それで思い切って、この教室に参加してみました」
「そうだったんですね。今はどう感じていますか?」
「使い方を工夫すると、思った以上に活用できるって分かりました。最初は普通に『この商品の紹介文を作って』ってお願いしたんです。でも、返ってきた文章がなんだか普通すぎて…。でも、教室で教わったように、自分の考えとか、ターゲットやトーンを具体的に伝えてみたら、良い文章ができました」
「それがAIを使いこなすコツです。でも、もっと大切なのは、Aさんが『使えない』で諦めなかったことかもしれません。AIを使うのって、自転車に乗るのと似ているんです。自転車って便利な乗り物ですが、最初からスイスイ乗れるわけではないですよね?」
「最初はフラフラして転んだりしました…遠い昔に」
「でも、もし最初の失敗で『自転車なんて乗れない』って諦めていたら? 今頃、自転車という素晴らしい移動手段を失ったままだったかもしれません」
「ですね…」
「AIも同じです。最初は思うような結果が得られないかもしれません。でも、そこで諦めてしまうと、これからの時代に大切なツールを、自ら手放してしまうことになります」
「どんなものを失うと思いますか?」
「実利的なものから言えば、業務効率や創造性の向上。でも、もっと大きいのは、『新しいことを学ぶ楽しさ』かもしれません。AIとの対話は、私たちに新しい視点や気づきをくれます。その機会を失うのは、人生の面白さを一つ、手放してしまうようなものだなと、自分では思っています」
「このあいだ、『Garbage in, garbage out(ゴミを入れれば、ゴミが出る)』という言葉、どこかに書いてありました」
「AI界隈では有名な言葉です。AIは、こちらが適当に頼むと、適当な答えしか返してくれません。ゴミを入れれば、ゴミしか出ません。だから、それを理由に『AIは使えない』と決めつけるのは、よくないです。それはAIのせいじゃないですから」
「ですよね。料理を作るときに、レシピを見ずに適当に材料を入れて失敗したとして、『料理なんてするもんじゃない』と諦めてしまったら、料理の楽しさや可能性を永遠に失ってしまいますもんね」
「AIも同じです。適当にプロンプト(指示文)を入力して、そこそこの答えしか返ってこなかった。だから『AIは使えない』。この結論で止まってしまうのは、とても大きな損失です」
「結局、AIを『使えない』って思う人と、『使える』って思う人の違いって何なんでしょう?」
「それは、『諦めるか、挑戦し続けるか』の違いじゃないですか? ただ『使えない』で終わらせるのではなく、『どうすればもっと良くなるのか』を考えながら使う。その姿勢があるかないかが、これからの時代を生きていく上で、大きな差になるかもしれません」
「私も、最初は半信半疑でした。でも今は、AIと付き合う時間が楽しいです」
「その気持ち、大切にしたいですね。AIという新しい相棒と出会えたことで、きっとAさんの仕事や人生は、もっと面白くなっていくはずです」
(この記事は、ChatGPT教室での対話をもとに構成されています)